任意整理とは?
任意整理とは、弁護士(もしくは司法書士)に依頼して債権者(サラ金等)と直接交渉してもらい、借金を減額してもらう制度です。とは言いましても、別に弁護士が債権者(サラ金等)に「お願いですから、もう少し安くしてあげて下さい」などと頼み込むわけではなく、とある法律の計算式によって正確に減額されます。
そしてその減額された借金を約3年〜5年間で分割返済していくのです。借金が減額される主な理由は、グレーゾーン金利によるものです。
このグレーゾーン金利のおかげで「借金が何百万円分も減額された!」という話はよく聞きますし、毎年数万人の方々が救われているのも事実です。
(ただし最近借金されたばかりの方にはグレーゾーン金利の効果は無く、減額はほとんど見込めません)
―任意整理は弁護士に頼まなくても申請できる
実は任意整理は弁護士(もしくは司法書士)に依頼せずとも、自分一人で申請することが可能です。しかし、これは非常に難しい事なのです。本屋さんに行けば「一人でもできる任意整理」なんていう本があるかも知れません。よほど素晴らしい本であれば別かも知れませんが、大抵の場合は本を読んだだけの付け焼き刃の知識では返り討ちにあうのが目に見えています。
というのもサラ金業者は、債務者本人が任意整理の交渉をしようとしても相手にしてくれない事がほとんどです。しかもちょっと恐かったりします・・・。それでも自分一人でやりたいというのであれば止めはしません。しかしサラ金業者に出向いてはみたものの、
「任意整理?いや、そんなこと言う前にキッチリ払ってくれないと。何言ってるんですか!」
なんて言われた時、どう対処すれば良いのか?
その答えがわからないようであれば、任意整理は「自分一人でも申請は可能だが、実現はほぼ不可能に近い」と肝に銘じ、専門家に依頼するようにしましょう。
そもそも無理に任意整理に拘らずとも(特定調停が可能であれば)特定調停を行えば良いのです。自分一人で申請するのであれば、よほど特定調停の方が気楽にできることでしょう。