特定調停の手続きの流れ
特定調停を自分でする場合、どのような流れで進んで行くのでしょうか。なお、平日に裁判所に何度か行くことになりますので、お仕事をされている方は平日に休めるかどうかが大事なポイントです。
―特定調停フローチャート
- 【1】予め特定調停の事を勉強する
- 完全に何もわからないまま特定調停を進めると、あらぬところで失敗してしまうやも知れません。予め特定調停がどのようなものかを、本屋やWEBサイト等でしっかりと勉強しておいた方が良いでしょう。
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- 【2】簡易裁判所に必要書類を提出(申立)
- 簡易裁判所に出向き、申立に必要な書類(特定調停申立書・関係権利者一覧表・財産の状況を示す明細書等)を受け取り、記入します。・・・とは言っても、大抵は家に持ち帰って書いたあと、後日再度簡易裁判所に提出しに来ることになると思います。そこで無事に受理されれば、数日後には業者からの取り立てがピタッと止むことになります。
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- 【3】調停委員の選任
- 特定調停を一緒に進めていく調停委員(正直、当たり外れが非常に大きい)が選任されます。今後はこの調停委員を間に挟み、サラ金業者との交渉をしていくことになる。
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- 【4】調査期日(事情聴取)
- 調停委員からいろいろ質問されます。具体的には債務状況の確認や今後の生活について等々。そうやってより良い返済計画案を作成していきます。もしも借金返済が不可能だと判断された場合、ここまでで特定調停が終了することもあります。
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- 【5】債権者との交渉
- 各サラ金業者との話し合い(月に1回、計3〜4回が多い)をします。各社ごとに話し合いをするのですが、1社につき30分で済む時もあれば、1時間以上かかることもあります。最近はサラ金業者と直接顔を合わせずに、代わりに調停委員が間に立って交渉してくれることも多いようです。
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- 【6】調停成立
- 無事に交渉がまとまったら、裁判所が調停調書というものを作成します。
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- 【7】返済の開始
- 調停調書に「毎月○○円の支払いをする」みたいなことが書いてあるので、その通りに毎月返済していきます。これを守らないとあっという間に業者から給与の差し押さえをされてしまいます。(強制執行です)
だいたい上記のような感じで進んで行きます。